今回は”因果関係”について書きます。
この因果関係の内容は本書に度々登場する重要な概念です。
「どうしてこんなことになるんだ?」
オレが何か悪いことしたのかよ!?
人生こんなことを誰しも思ったことがあると思います。
意識レベルの低いペペたちには、結局その因果を明確に把握することはできないのですが、なぜ人生に不可解なことや理不尽なことが起きるのか参考になる内容です。
現状の思考システムは泥沼状態に帰結
精神分析は、無意識を解明するにつれて前述のような問題をさらに混乱させ、さまざまな観点から導かれた、驚異的な数に及ぶ治療法や心理学的な方法論を生み出しています。このようなわけがわからない、人間が人間を理解しようとする試みは、結局のところ意味を見出そうとする泥沼状態を作り出します。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P55 デヴィッド・R・ホーキンズ著
専門家がいろいろと編み出して試行錯誤している取り組みもバッサリ切り捨てています。
本書では政治システムや道徳体系にも容赦ない批判が書かれていますが、これは例に挙げられているだけで実際は人の生活、人生全般に言えることでしょう。
今は情報化社会ということもありますが、確かにそうだとペペも実感します。
政治であれば、たくさんの問題があり賢い官僚、政治家たちがいろいろな施策を打ち出しますが、専門的で高度にこなされた中身であると思える一方、その効果もあるのかないのかよくわからない複雑怪奇な状態になっています。
アベノミクスを良かったという専門家もいれば、ダメだったと言う専門家もいるね
学術的なことでは、文献検索を行うと膨大な資料が出てきます。
確かに知的難易度として高度な内容ですが、重箱の隅をつついているようで学者の自己満のようにも見えます。
森を直すのに木一本を見ている感じ。
直った木のケースは別の木にも当てはまるかもしれませんが、当てはまらないこともあります。
他の木では後遺症が残るかもしれません。
全ての木に当てはまり劇的な効果を上げることが見つかればよいですが、残念ながら見つかっていません。
本当はもっとシンプルで根本的なことがあるんじゃないかなあ
思考システムの致命的な4つの欠点
前述のようなすべての思考システムの致命的な欠点は、主に次のとおりです。
(1) 主観と客観を区別できないこと。
(2) 専門用語が意味する基盤となる構造の根本的な制限を実視してしまうこと。
(3) 意識そのものの本質に対する無知。
(4) 因果関係の本質を誤解していること、などにあります。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P55 デヴィッド・R・ホーキンズ著
本書において、先に述べた問題の主な原因として上記4つが挙げられています。
(1)はとても重要なことですが、今回はパスします。
これが体感できたらスーパーマン
(2)はフーンという感じ、当たり前のような気もしますが今いちピンとこない。
理解してないのかもしれませんが、スルーしときます。
ちなみに”実視”って何でしょうか?
誤字かな。残念ながら本書には度々理解できない日本語がみられます。一度原文を確認した方がいいかも。
頼むよソニアちゃ~ん
(3)はまさしく本書全体を通して触れられていること。
気になったら是非本書を読んでみて
そして、本記事で取り上げる内容の(4)です。
前置きが長くなりました。
真の因果関係
✜因果関係
観察可能な世界では、因果関係は通常、次に述べる方法で動作すると考えられてきた。
A➡B➡C
これはビリヤードの球が順を追って互いに打ち合うごとく、リニア(直線)的な順序を示す。
ここで黙示されている推定は、AはBを引き起こし、BはCを引き起こすということである。
しかし、私たちの研究では、因果関係は完全に異なった方式で作動することを示している。
アトラクターパターンである複合体「ABC」は「オペランツ」(作用)によって分割され、見かけの順序「A→B→C」として現れる。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P73 デヴィッド・R・ホーキンズ著
長くなりますが、もう少し嚙み砕いた説明がありましたので載せておきます。
表面的な原因を超えたところを見つめることを学ばない限り、人間は自分自身についての知識不足で行き詰まります。人類の歴史を通して見れば、「原因をじっと突き詰めても答えは出てこない」ということを、私たちは覚えておく必要があります。そして、表面的に現れている「原因」の根底にある条件を突き止める必要があります。
そもそもこれらの条件は、人間の意識そのものに唯一、存在しています。連続的に起きる事象をある部分だけ切り離し、そこに「因果関係」という図式を当てはめるだけでは、どんな問題へのどんな解答も見つけることはできません。観察可能な世界に、真の「原因」は見つかりません。これから明らかにしていくことは観察可能な世界は結果の世界にすぎないということです。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P56 デヴィッド・R・ホーキンズ著
抽象的でわかりにくいでしょうか。日常の例で考えてみます。
※アトラクターパターンやオペランツの説明は省きます。本書に端的な定義は書かれていません。説明しても語弊が生じるかと思いますので、雰囲気で感じてもらえばよいです。あえて言うなら、アトラクターパターンはその場に生じる力、重力とか大気圧とか目に見えないけど作用するような力です。オペランツは図に書かれた矢印。「ABC」と「A→B→C」が独立して存在しているのではなく、つながりがある。「ABC」の作用で「A→B→C」が生じているとカッコよく言っているだけです。
事故りそうになったケース
今日は転職先の初出勤日。
先日は緊張してなかなか眠れませんでした。おかげで寝坊してしまい遅刻しそうです。
急いで支度を済ませ車を走らせました。交差点で左右を確認して曲がった途端、止めてある車の影から自転車が!
あぶねーだろ、ボケ!
ハンドルを切りなんとか事故にはなりませんでした。自転車の少年も、よろめきながらも転倒せずにすんだようです。
ミラーで一瞬見た少年の顔はこっちをガンつけているようでした。直接ガキに毒づきたい気持ちもありますが、時間がありません。
後々問題になっても仕方ないですし、気持ちを抑え会社に向かいました。
ったくこーいう大事な時に限ってあぶない。
いつもは安全運転なのに、なんでこーいう急いでる時に。本当に運が悪い
俺が悪いのか?
昨日は出勤の準備を念入りにして、いつもより早く布団に入った。いつもと違う生活をしたから、逆に落ち着かず眠れなかったのだろうか?
だとしたら仕方ない。ちゃんとやろうとした結果なのだから。
オレは無実。
わかった、全て悪いのはあのガキだ!
あの野郎、こっちをにらんでたし、俺様のハンドルテクニックで助かったというのになんだあの態度は!
そうだ、あいつが悪いんだ!
チャンチャン。
どうでしょう。皆さんはどう考えますか?
A,B,Cに当てはめる
上述のケースをA→B→Cに当てはめると、
A:寝坊した
B:遅刻しそうなので急いで運転した
C:自転車とぶつかりそうになった
Cを起こさないため、例えば音の大きい目覚ましを用意する、朝ごはんを食べずに少しでも余裕を持って出る、会社に遅れそうなことを連絡し安全運転をする、といった対策が挙げられますが、これは「A→B→C」といった因果関係を考えているからです。
本当の原因は「アトラクターパターン:ABC」です。
「じゃあABCって何なのさ?」と言えば、例えばあなたが先週に無謀な運転をしていたことかもしれまんせん。
10年前に信号無視をしまくってチャリをこいでいたことかもしれません。
はたまた全く関係ないような、嫌いなクラスメイトが志望校に落ちるのを願っていたことかもしれないです。
ペペが思う本当のところは、これらを含めた全部です。
事故りそうになるのは、事故りそうになるのに見合った人。
同じ周波数のもの同士は引かれ合います。
その人の言動、思考などがその人となりを形成し、それと共鳴する周波数の出来事が生じるのです。
人生はモグラたたきのように
こうした人生への取り組みはモグラたたきのようです。
Aが出てきたから「オリャっ」と叩き、Bが出てきたらBを叩く。
さっきBの後にCが出てきたな。またBが出たから次もCだ…!
と自分なりの予測を立て取り組みますが、まあうまくいきません。
そうすると、Bの前はAだったから、このA→Bのセットの時がCだ!なんて頑張って対策します。
こうして人生を通して頑張ってモグラたたきの攻略にいそしんでいるのです。
でも出てくる順に規則性はありません。
それに自分なりの法則を当てはめようとするのが人間。
規則性があるとすれば、モグラたたきであれば人間の理解できない機械システムであり、ペペたち人生のイベントでは人知の理解が及ばないアトラクターパターンです。
時間が存在しないことを考えると、実は同時発生的にA,B,Cは起こっているのだと思います。
それを、ペペたちはA→B→Cと時間の経過を感じながら捉えるので、ここに因果関係を作ってしまいます。
というより、本当はAもBもCもDも、XもYもZも本当は全部存在しているのですが、周波数の合ったA,B,Cだけを認識しているのかもしれません。
逆にわかりにくいかな
再度、本書を確認-観察可能な世界は結果の世界にすぎない
表面的な原因を超えたところを見つめることを学ばない限り、人間は自分自身についての知識不足で行き詰まります。人類の歴史を通して見れば、「原因をじっと突き詰めても答えは出てこない」ということを、私たちは覚えておく必要があります。そして、表面的に現れている「原因」の根底にある条件を突き止める必要があります。
そもそもこれらの条件は、人間の意識そのものに唯一、存在しています。連続的に起きる事象をある部分だけ切り離し、そこに「因果関係」という図式を当てはめるだけでは、どんな問題へのどんな解答も見つけることはできません。観察可能な世界に、真の「原因」は見つかりません。これから明らかにしていくことは観察可能な世界は結果の世界にすぎないということです。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P56 デヴィッド・R・ホーキンズ著
先ほど引用した文章です。
先ほどより何を言っているのか分かりやすくなったのではないでしょうか。
♯表面的な原因を超えたところ
→ アトラクターパターン:ABC
♯原因をじっと突き詰めても答えは出てこない
→ A→B→Cをじっと突き詰めても答えは出てこない
♯表面的に現れている「原因」
→ 「A→B→C」の「Bに対するA」や「Cに対するB」
♯根底にある条件
→ アトラクターパターン(ABC)が作用しているということ
♯連続的に起きる事象をある部分だけ切り離し、そこに「因果関係」という図式を当てはめるだけでは、
→ 例えば、「A→B→…→L→M→N」において、「D→E」が(主要な)原因だと判断する。
♯観察可能な世界
→ 私たちが普段目にしている「A→B→C」などの出来事・事象
♯観察可能な世界は結果の世界にすぎない
→ 「A→B→C」は結果であり、原因は「ABC」のレベルにある。
お天道様は見ている
ややこしいことを言ったかもしれませんが、要するに人生に起きる出来事はその人に見合ったことが起きる、人生はその人に見合った人生になるということです。
浮気はバレなきゃ浮気じゃないとか、法に反してないからやってもいいとか言っても、世界はそのようにできていません。
泥棒がバレなくて捕まらずホッとしていても、どうせ後々それ相応のことになるのです。
昔から言われています-お天道様は見ています。
小難しいことを言ったかもしれませんが、実際はそんなシンプルなことです。
常日頃の行いを大切に
A→B→Cに対応してもよい
だったら、自分に合った出来事がもう起こっているんだったら変えようがない、何をしてもムダじゃん。
もう知ーらね、何でもいいわー
というのは違います。
「A→B→C」に対応するのは、それはそれで構いません。
というより、意識レベルの低いペペたちには、日常でそうなってしょうがないとも言えます。
先ほどの自転車事故のケースであげた、「目覚まし時計」や「会社に事前に℡を入れる」といったことです。
それは、そうした対応、対策をすることができる人物ということが織り込み済みのアトラクターパターンだからです。
言うなれば、「A’B’C’」のアトラクターパターンが、なんとか無事に済ませられる「C’」を生じさせるといったところです。
まあ、自暴自棄にならなくてよい。人生サボんなよって言われてるのかもしれませんね。
最後に
結局はシンプルなことに行き着いたと思うのですが、世の中見ていると本当に「A→B→C」に対応していることが多いと思います。
先ほども言いましたが、対応するなということではないですよ。
ただ、重きを置くのは「ABC」ということです。
「ABC」を変えて、「ⒶⒷ©」にしたら嬉しい「Ⓐ,Ⓑ,©」が出てくるかもしれません。
ちなみに、ABCを含めた全体像を把握するには、後々出てくる愛が重要となるんや
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