今回は、「真実の本質をとりまく混惑」に関する内容です。
身近な例では、人それぞれ物事の理解度が違うからコミュニケーションエラーが生じることがあります。
これを霊的な観点から話し、対策を述べます。
真実はそれぞれの意識レベルにより異なる
真実の本質をとりまく混惑は、私たちがする質問とそれに対する回答についての真実性を測ることによって、緩和することができます。パラドックスやあいまいさは、混乱している意識のレベルから生じます。一つの回答はそれ自身に合った意識レベルにのみ、真実なのです。したがって、答えが「正しい」ものであると同時に、不適切な場合もあります。まるで正しい音符が、間違った音階で演奏されるようなものです。すべての観測が、意識の特定のレベルの反映であり、観測されたレベルにおいてのみ有効なのです。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P154 デヴィッド・R・ホーキンズ著
相変わらずスマートな比喩
ペペにはこんな洗練された表現はできませんが、具体例をあげてご説明します。
部下から営業の相談を受けたケース
部下から、営業先の担当者を口説き落として契約を勝ち取りたいと相談を受けるケースを考えてみます。
ペペの場合
先輩、営業先Bを口説き落とす方法を教えて下さい!
ふふ、A君。Bの担当者は世俗的な取るに足らない小物だからな。嘘偽りでもよい。自分の実績や実力をでっち上げて信頼させればいんだよ。なに、うちの商品ほど市場で価値があるものはないから(ウソ)。その商品に見合った自分像を伝えるだけで、騙しているわけじゃないんだ。結局はむこうさんのためにもなるのさ。つまりはそれが真実なのだよ。馬鹿正直にお互い損をすれば、それこそ真の社会人とは言えないだろう。
まあこれは言い過ぎかもしれませんが、例えば人を惹きつける営業トークを教えて契約を勝ち取れるようにしてあげるといったところですかね。
ー数日後。
ペペ先輩、ありがとうございます!契約取りました。
成果も上げれて出世できそうです!
仕事が生活の糧で、出世欲バリバリ(欲望:125、プライド:175)のA君にとってはこれが正解になりうるわけです。
契約を見事勝ち取り、会社に貢献して認められ、その後の過程も含め社会経験することで学びを得ることができますからね。
意識レベル少し高めの人の場合
意識レベルが高い人では、お互いに利益となる場合こそが契約する時であり、そうでなければ見合わせる、あるいは当初は計画していなくても別のプランを提案する、顧客の別のニーズを見つけ新しい関係を気づくといったことが望ましいと考えます。
さらには、別商品を担当している同僚や、あるいは他社を紹介することさえあるかもしれません。
これは、他者に貢献することこそが、時間を要しても利益になると信じているからできる行為であり、一見損ともとれるリスクを冒すことができる勇気(200)があるからです。
意識レベル高杉君の場合
さらに上のレベルの人では、自分とA君との関係、A君の家庭状況、会社と営業先の関係、市場へ及ぼすであろう影響など取り巻くいろいろな要素を総合的に判断し、その時最適なアドバイスをすることが考えられます。
聖人レベルであれば、カルマの影響などもわかるかもしれません。
A君にとっての真実
ペペにとっての、意識レベルの高い人にとっての、高杉君にとってのそれぞれの真実があります。
A君にどれが響くかはわかりませんが、あまり意識レベルが異なった真実を伝えても理解不能となる可能性があります。
そんな成果につながるかどうかよくわからない博打をする意味がわからない。失敗すれば部長に怒られ周囲から笑われるだけだ。カルマ?ダルマ?宗教か?
意識の各々のレベルには、それに見合った知覚の範囲が定められています。その範囲内においてすでに真実と信じていることを強めることによって、各々の意識のレベルの真実を人間は自覚できます。したがって、誰もが自分の訴えることや信念の基盤となる観点から、自分が正当だと感じているのです。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P155 デヴィッド・R・ホーキンズ著
意識レベルを考慮したコミュニケーション
ではこうした意思疎通が困難な時、どうしたらよいのか?
ペペが考えるのは、相手の意識レベルか、できれば少し上のコミュニケーションを意図する。
同じレベルの話が受け入れられやすいでしょうが、それでは変化や成長がないですからね。
A君の場合、欲望(125)やプライド(170)の要素が見受けられますから、リスクをとってでも新しい価値観・世界観を採用して繁栄する勇気(200)を提案するわけです。
拒否されれば、ひとまず彼のレベルの内容でよいです。
案件が終わった後に、振り返ってもう一度話して反応を見る。
あるいは自分が行う見本を示してもよいでしょう。
では、逆に相手のレベルが自分より上に感じた際は?
とりあえず話を注意深く聞きましょう。
その意見を採用した際にどのように帰結するのか、それが自分にとってどういう意味になるのか尋ねると参考になると思います。
よくわからなければ、アドバイスをもらった上で後は自分の好きなようにすればよいと思います。
大切なことは後々明らかになるでしょう。
ツールは「意識のマップ」
この時にツールとなるのが、意識レベルが体系的にまとめられた「意識のマップ」であり、それが解説された本書「パワーか、フォースか」です。
こいつ話伝わんねーな~
そんな風に思ったことは誰しもあるはず。
そんな時は参考にしてみてください。
最後に
人生でのいろいろな選択は、その人の考え方や価値観で違います。
「何が正解とは言えない」という言葉を聞くことがあるかと思いますが、背景には意識レベルの違いがあります。
「パワーか、フォースか」は、読み込んで意識して生活していくことで理解が深まっていきます。
ちなみに「パワーか、フォースか」をしっかり読み込んでいくと、それだけでも意識レベルが上がります。
朗報じゃ~
この本に示される資料を徹底的に吸収すると、人の意識のレベルを平均35ポイント上げることができると示されました。地球の平均的な人間が生涯の間に進歩する意識のレベルは5ポイントにすぎないので、個々の意識におけるそのような増大は非常に大きな得点となります。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P360 デヴィッド・R・ホーキンズ著
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