前回に引き続き、今回は「意識のマップ」の特に「深い悲しみ」について書きます。
恵まれて育ったリア充なんかは無縁に感じるかもしれませんが、誰にでも関係のあることです。
深い悲しみを感じたことがない人も、今感じている人にも参考になる内容です。
深い悲しみは誰しもが経験する
人は誰でも一時期このレベルを経験しますが、このレベルに固定されてしまうと、絶えず続く後悔の中でうつ病のような生活を送ってしまいます。これは、過去に関する悲しみや死別、後悔のレベルです。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P113 デヴィッド・R・ホーキンズ著
「深い悲しみ」と聞くと、運の悪い人がたまたま遭遇した不幸な出来事のように聞こえるかもしれませんが、皆が通る状態です。
確かに愛する家族やペットの死、恋人との別れなどは、普段考えないからといっても人生において通常起きうることですからね。
ですから、今陽気に暮らせている人もこのことを把握しておいた方がよいです。
深い悲しみは死につながることがある
それは、深い悲しみから死に至ってしまうことがあるからです。
「深い悲しみ症候群」になると、世界がそれ一色に覆われてしまうので、たとえば愛する人を失うことが、愛そのものの損失と同一視されます。このレベルでは、そのような感情的な損失が、深刻なうつ病や、死の引き金となるかもしれません。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P114 デヴィッド・R・ホーキンズ著
感じるなというわけではないですが、(というより感じてしまいます)いつまでもその状態に浸っていては危険です。
まあ、どうせ俺の人生なんてこんなもんだ
また、一見受容して対応しているようでも自己憐憫な状態だと問題です。
なんとか下に下がらないよう堪えられたからといって、認めてしまえば同様に上へも行けません。
この現象は、自己憐憫や寛容さのない、ネガティブな態度に絶えず打ち勝とうと取り組んでいる「12ステップのグループ」(13章で詳述)に一般的によく見られます。意識のスケールがもっと下の人々は、そういった否定的な態度は受け入れられていて、それらをまったく正当だと自己防衛するでしょう。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P104 デヴィッド・R・ホーキンズ著
泣けばよい
では深い悲しみになった時はどうしたらよいのでしょうか?
手軽にできる気晴らしなんかはいいですね。
それから、
泣け
羽目を外しすぎないように
日向ぼっこをしたり運動をしたり、仲の良い友人とご飯に行ったりと気晴らしはいろいろあります。
自分に合ったもの、好きなものをやればよいです。
でもやり過ぎてギャンブルにのめりこんだり過食症になったりしないよう気をつけてください。
何かにつけて常に負けることを経験する人や、負けることが当たり前になっているギャンブル依存症のレベルでもあります。時として、仕事や友人、家族、チャンスなどを失ったり、同様にお金と健康も失うことがあります。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P113 デヴィッド・R・ホーキンズ著
自暴自棄になってギャンブルをすれば負けます。
人生で負けたと思えば、負けを引き寄せるからです。
そうすると借金をして友人や仕事も失うかもしれません。
悪循環。
これでは気晴らしになっていない。
気晴らしは気晴らしの範囲でやりましょう。
泣けばよい
泣け、わめけ、そして死ね
じゃなくて、泣け、わめけ、そして立ち直る。
下記は無気力についての内容となっていますが、深い悲しみから無気力へは連続したものであり明確に分ける必要はありません。
深い悲しみは「人生の墓場」ではありますが、無気力よりはまだエネルギーがあります。したがって、トラウマの影響によって無気力の状態に陥っている患者が急に泣き始めた場合、それは回復に向かっているサインです。いったん泣き始めると、彼らは再び食事ができるようになるからです。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P114 デヴィッド・R・ホーキンズ著
悲しみから泣いている人は、すべて出し切るよう思いっきり泣かせてあげよう。
何かしろと言わなくていい、ただそばで聞いてあげればいい。
出し切れば、自然とあとは自分で立ち上がるでしょう。
反対に自分があぶない状態の時には、誰かに気持ちを聞いてもらいましょう。
家族でも、友人でも、近くに信頼できる人がいなければカウンセラーでもよいです。
仮に泣かなくたって、話すだけでスッキリするかもしれません。
最後に
悲しみについて話しましたが、ペペも後悔だらけの人生。
でも何気に精力的に生きています。
誰しもが経験します。
あなただけではない。
一緒に生きていきまっしょい。
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