本書P145に登場する映画『失はれた地平線』を見ました。
今回は、この『失はれた地平線』のレビュー記事です。
一言で言うと、スピリチュアルな要素も感じられ感銘を受けるような素晴らしい映画でした!
映画『失はれた地平線』の紹介
以下は、『失はれた地平線』の概要。
原題 | Lost Horizon |
原作 | ジェイムズ・ヒルトン |
製作・監督 | フランク・キャプラ |
脚本 | ロバート・リスキン |
製作年 | 1937年 |
製作国 | アメリカ |
製作会社 | コロムビア映画 |
第10回アカデミー賞受賞:編集賞、室内装置賞
ストーリー
ロナルド・コールマン演じるイギリス人外交官ロバート・コンウェイら複数の乗客を乗せた飛行機が、ハイジャックされた。不時着後、僻地で出会ったラマ僧のチャンに案内された先は、コールマンが夢見ていた理想郷だった。少しずつ理想郷”シャングリラ”の魅力に惹かれ生活に馴染んでいくコールマンや仲間たちに対し、弟のジョージは疑心暗鬼なままであった。そしてある日、コールマンは高僧に会いシャングリラに導かれた真相を知ることになるー。
本書より『失はれた地平線』箇所の引用
「パワーか、フォースか」では、高い意識レベルに到達した後ずっとその経験を求めるようになる例として、『失はれた地平線』が記述されています。
『失われた地平線』という古い映画が、まさにこの例を表しています。シャングリ・ラ(無条件の愛と美を表すその映画からの比喩で、600と測定される)を一度でも経験すると、二度と普通の意識に満足できないように再プログラムされてしまいます。この映画の主人公は、シャングリ・ラから戻った後に、再び普通の世界で幸福を見つけることができないと気づきました。そして、彼はその意識の状態に戻ることを求めて、普通の生活を投げ捨てます。シャングリ・ラをもう一度探そうと、自らの命をかけて長年、苦難に挑むのです。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P145 デヴィッド・R・ホーキンズ著
『失はれた地平線』レビュー
「パワーか、フォースか」を読んだからということもあるが、直接的な表現ではなかったものの登場人物のセリフを聞いていると、この映画には霊的な意味が含まれているように思えてならなかった。
特に高僧が語る様子は恐怖すら感じるほどで畏怖の念を抱いた。
心に残った言葉がいくつもあったが、ネタバレになるので伏せておく。
原作はジェームズ・ヒルトンの小説「失われた地平線」。
何か宗教的な要素から生まれたのか、それとも著者は自ら霊的な探求をされていたのだろうか?
現代文明の愚かさと、理想を目指すことへの迷いが、ある種まともとも捉えられる弟など登場人物との関わりを通して描かれている。
多少つっこみどころはあるが、そんなのは気にならない傑作であったと思う。
「パワーか、フォースか」を読まなければ見ることはなかったであろう。
見ることができてとても良かった。
ペペたちの生活とはかけ離れ過ぎているが、だからこそ現代の人に見てもらいたいと思う。
ちなみに映画の正しい邦題は、『失はれた地平線』。
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