引き続き「意識のマップ」から、今回は「プライド」を取り上げます。
皆さんプライドにはどんなイメージをお持ちでしょうか?
確かにプライドのレベルのエネルギーになると活動的になれるようですが、実はプライド自体はネガティブな状態なので注意が必要なのです。
臨界点
まず臨界点というものについて説明しておきます。
それはよく「巨大な時計仕掛け」と表現される。より簡単な時計仕掛けを見てみると、いくつかのギアは重々しくゆっくりと動いていて、その他のギアは非常に早く動いている。その中にある小さなはかりは回転しながら、前後に動くシーソーのような働きをしている。大きく作動しているギアの一つに圧力をかけても、全体のメカニズムに影響はない。しかし、どこかに微妙なバランスのメカニズムがあり、わずかな接触で、装置全体を止めることもできる。これを「臨界点」と見なし、最小の力で最大の影響を与えることをいう。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P73 デヴィッド・R・ホーキンズ著
本書からの引用ですが、これはエネルギーレベルという概念ではそれ程気にしなくてよいかもしれない。
とりあえず重要なポイントだということです。
私たちのデータにおける臨界点は、200の領域で測定されました。それ以下のアトラクターのパワーは、弱いかネガティブといえるものであり、それ以上は強いかポジティブだといえるものです。600に達すると、アトラクターは途方もなく強力になります。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P78 デヴィッド・R・ホーキンズ著
重要なのはここですね。
200によりポジティブなものか、ネガティブなものかに別れます。
※良い、悪いではないです。単にポジティブな性質かネガティブな性質かということであり、良い悪いというのは私たち人間の都合に合わせて判断しているだけですから。
プライドはネガティブな状態
そして、プライドは200以下ーつまりネガティブな状態なのです。
一般にプライドはプラスに評価されていて、社会的にも奨励されています。しかし、意識レベルのチャートから見ると、200という臨界点より下に留まっているため、まだネガティブな状態だと言えるでしょう。これは、プライドがそれより低いレベルと比較した優越感に浸れるものにすぎないからです。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P119 デヴィッド・R・ホーキンズ著
プライドの前提として、他者と比較していることがあるんですね。
例えばクイズ番組なんかで、
東大のプライドにかけて勝ちます!
なんてセリフが聞こえるかもしれませんが、
ようは解けばいんだよ、東大とか関係ない
という話です。
ここで逆に、”鼻につくヤローだ”と感じるペペはプライドというよりコンプレックスの問題があります。
天狗になるのが問題
つまり、よく知られている言葉で言うと、プライドを持つことで「天狗になっている」ことが問題なのです。プライドは外的な状況に依存しているので、受身であり、傷つきやすいものです。外部の条件次第では、突然低いレベルに戻ります。膨れあがったエゴは、攻撃に弱いのです。「プライド」を失う恐怖から「恥」のレベルに逆戻りさせられることもあるので、弱いレベルにとどまっています。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P119 デヴィッド・R・ホーキンズ著
”井の中の蛙”ってやつですね。
自分より優れた人が現れた時にどうするか。
謙虚に相手の能力を認めその人を見習う、教えを乞うといった行動をとれたら素晴らしい。
↓逆に他者を認めず、例えば派閥争いなんかで相手を貶めようとするのはクズです。
俺の方が強えーー!
プライドがあると否認してしまう
プライドのマイナス面は、「傲慢さ」と「否認」です。これらは人間の成長を妨げます。プライドのレベルでは嗜癖からの回復は不可能です。なぜなら感情的な問題や性格の欠陥を認めず、否認してしまうからです。
パワーか、フォースか 改訂版ー人間の行動様式の隠された決定要因 P119 デヴィッド・R・ホーキンズ著
プライドがあると自分が他者より優れていると考えてしまうから、欠点を素直に認められない。
いや俺の方がいい働きしてるから、俺を責めるのはお門違い
天狗になっていた人ほどこうした傾向になってしまう。
大して優れていたわけでもない自分の能力に酔いしれていたのを認めるのは、恥ずかしいものです。
だからといって変わらず威張り散らす上のようなヤツは害虫以外の何ものでもない↑
おい…
周りの人から見放されないよう、謙虚でいましょう。
最後に
そもそも人と比較している時点で不毛なんですね。
世間では「プライドを持て!」とかいいますけど、別にいらないです。
っポイ!
持たなくてもやることをきちんとやればいいだけです。
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